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日立総合経営研修所

1961年の設立から現在に至るまでの、日立総合経営研修所の歴史をご紹介します。

日本初のコーポレートユニバーシティ

日立総合経営研修所は、1961年(昭和36年)、日立製作所の創業50周年事業の一環として、米国ゼネラル・エレクトリック社(GE)のクロトンビル*を手本に「日立経営研修所」として設立されました。「明日の経営者を育成することが何よりも肝要である」との認識の下に生まれた、日本初のコーポレートユニバーシティ(企業内経営者学校)です。設立当時、自社の管理職のみを対象とした研修施設は日本で最初の試みで、「日本初の重役学校」と新聞紙上にも大きく報道されました。

我孫子研修所、入り口の社名銘鈑
我孫子研修所、入り口の社名銘鈑

1973年(昭和48年)に、日立グループ各社の「知の共有」や「情報交換の要」としての役割を強化するため、株式会社日立総合経営研修所として独立。2003年(平成15年)4月には、「ベスト・ソリューション・パートナーへの変革」「グローバル化の加速」というビジネスニーズに応えるべく、日立製作所の研修組織を統合しました。その後、現在に至るまで、我孫子研修所(千葉県我孫子市)などを拠点として、経営に関する研修を中心に、外国語、営業や財務、調達の各職能研修といったさまざまな分野の研修の提供を行っています。

1961年2月
日本初のコーポレートユニバーシティとして日立経営研修所 設立
1962年6月
我孫子研修所本館完成
1973年5月
株式会社日立総合経営研修所 独立
2003年4月
株式会社日立製作所の研修組織を統合

設立当時の我孫子研修所図書館
設立当時の我孫子研修所図書館

設立当時の研修の様子。この頃は座禅も行っていました。
設立当時の研修の様子。この頃は座禅も行っていました。

*
クロトンビル:ジョン・F・ウエルチ・リーダーシップ開発研究所。GEが1956年に米国ニューヨーク州クロトン・オン・ハドソンに開設した、世界初といわれる企業内ビジネス・スクール。

変わり続けるもの―時代に即した研修内容

日立総合経営研修所は、経営者学校としてビジネスの成長をもたらすリーダーと組織を開発し、サポートすることをねらいに、基礎知識・スキルの強化のみならずリーダーシップの獲得を目的とした研修機会を提供し続けています。設立当時から現在に至るまで、マネージャーを対象とした経営研修を中心に提供し続けていますが、その内容や形態は、世の中の動向や日立グループがめざす方向により、変わり続けています。

経営研修の確立(1960年代〜1970年代半ば)

幹部研修の様子
幹部研修の様子

日立総合経営研修所の設立時に始まったのがAMP(Advanced Management Program、略称:アンプ)と呼ばれる幹部研修です。1970年まで50回開催され、多数の工場長、部長が受講しました。
課長研修は、1963年から本格的に提供し始め、1967年にはグループ会社の部課長研修もスタートしています。日立製作所社員向けの研修は後に、グループ会社社員向けの研修へと対象が広がり、さらに合同研修へと発展していきました。

設立当初の研修の使命は、日立の経営理念・経営思想や、グループ内の貴重なノウハウを伝承・交換し、一体感を強化することでした。その後、1970年には、日立製作所3代目社長の駒井健一郎の方針により教育制度が見直されました。高度経済成長期という、急激な変化と創造の時代に合わせて、大幅なカリキュラム改訂を実施。職位による研修の体系が整備されていったのです。

研修分野の拡大(1970年代半ば〜2000年代初め)

1975年より、目的別研修、調達職能研修を本格的にスタートしました。時代の流れや、技術・法律の変化、グローバル化の進展により研修分野も拡大を続け、数多くの新しい研修がリリースされていくとともに、経営研修もその内容を変えていきました。2000年には日立に経営幹部候補選抜制度ができたことへ対応するため、選抜研修体系を構築しています。

変化への対応、グローバルリーダーの育成(2000年代初め〜現在)

ハーバード大学ビジネススクールの教授による研修の様子
ハーバード大学ビジネススクールの教授
による研修の様子

グローバルリーダー育成の視点から、世界各地の教育機関と提携を進め、さまざまな研修を提供しています。2005年にはペンシルベニア大学ウォートン校と提携し、経営幹部候補向け国際研修プログラムを開講。2008年には、ハーバード大学ビジネススクールの教授陣を招聘し研修を開講しています。2011年には、経営研修もグローバル化に対応した新たな内容に改訂し、提供を行っています。

また、経営環境の変化へ柔軟に対応し、タイムリーな情報を提供するため、2000年には第1回オープンデイをスタートしています。このオープンデイとは、日立グループ全社員を対象とした1日の学びの場として、多くの講師に登壇いただき、講演やワークショップをご提供するものです。現在に至るまで年に1回開催されており、2005年からは、会場を東京ビッグサイト(東京国際展示場、東京都江東区有明)に移し、多くの方々にお集まりいただく大イベントに成長しています。

日立総合経営研修所では、その設立当初から現在に至るまで経営研修を中心にさまざまな研修を提供し続けてきました。これからも世の中の動向や日立グループがめざす方向を見据え、変わり続けていきます。

変わらないもの―次世代リーダー育成の場としてあり続ける

我孫子研修所

1960年(昭和35年)、創業50周年を第2の出発点とした日立製作所は、1961年(昭和36年)、「明日の経営者を育成することが何よりも肝要である」という認識の下、日立経営研修所を設立しました。翌年の1962年(昭和37年)には我孫子研修所本館が完成、その後1972年(昭和47年)には我孫子研修所別館が完成しています。
我孫子の地は、都心からの交通の便が良く自然環境に恵まれたところという立地条件から、近県各地をあたった結果、選ばれました。敷地面積は全体で14,180坪、中央を通る細い公道を挟んで、本館のエリアと別館・庭園のエリアの、大きく2つに分かれています。広大で自然環境に恵まれたこの我孫子研修所は、次世代リーダーが集い、議論を行う場として、設立から現在に至るまで、日立総合経営研修所の中心的な研修所としてあり続けています。
これからも日立総合経営研修所は、この我孫子研修所を中核の研修所と考え、次世代リーダー育成のための経営研修を、変わらず提供し続けていきます。

設立当初の我孫子研修所の外観
設立当初の我孫子研修所の外観

実践的な研修内容

我孫子研修所には、日立製作所2代目社長の倉田主税が揮毫(きごう)した「易学而難行」の額が保存されています。この言葉は、「学ぶことも決してたやすいことではないが、行うことはもっと難しい」という意味です。ここで学んだことを職場に持ち帰り、自らの仕事に生かしてこそ初めてその効果がある、実行できなければ意味がない、という戒めの言葉なのです。
日立総合経営研修所では、この言葉を現在まで変わらず守り続け、より実践的で、体験重視の研修を提供し続けています。講師として日立グループ役員も数多く登壇しており、自らのビジネス体験や実践の知を伝承していく場にもなっています。

倉田主税の像
倉田主税の像

日立製作所役員の登壇の様子
日立製作所役員の登壇の様子